WORK & PERSON
仕事と人を知る
06製造

夢は“第二の矢”を
引っ張っていくこと。

2017年入社 製造部機織課所属
理工学部 応用化学科出身

製造部機織課の3つの業務

私が配属されている製造部機織課は、フェルトの基布を織るための製織準備工程と製織工程に分かれています。私は一連の工程すべてに関わっており、主要業務は大きく分けて3つあります。

第1に“指図書の発行業務”です。指図書とは、製品の設計書であり、機織工程における細かい製作条件が記されたレシピのようなもの。フェルトの製造はこれに基づいてスタートするため、指図書の発行業務が製品の良し悪しを決めると言っても過言ではありません。

第2に“機織工程におけるコスト削減と品質向上”。たとえば不良品が発生した場合、原因の調査や対策の検討を行い、指図書を見直すことで、生産コストの削減を進めることができます。また、検査で発見された欠点の原因調査や改善方法の検討などを行い、フェルトの品質向上にも貢献しています。

第3に“研究開発部との連携による新製品・改良品の製作”。研究開発部から「こういう製品が作りたい」と要望があった時、機織工程からの意見・情報を提供しながら、「どういう風に進めていけば希望通りの製品が作れるのか」を共に考えていきます。

写真:人物メイン
写真:人物1

新製品開発の補助・改善に全力を尽くす

先に挙げた3つの業務のうち、“研究開発部との連携による新製品・改良品の製作”は、新製品や改良品を工場でいかにして製作するかを検討する業務で、製造の知見と研究開発の知見を併せて課題に取り組む非常に刺激的な業務です。機織工程はフェルト製造の上流工程でありフェルトの基礎を作る工程と言えるため、研究開発品の製作依頼はかなり頻繁にあります。条件の検討などは骨の折れる仕事ですが、今後当社の主力製品になっていくかもしれないと考えると、身の引き締まる思いがすると同時に期待も膨らみます。

また、“機織工程におけるコスト削減と品質改善”についても力を入れなければなりません。製造業にとって品質改善、製造コスト削減、歩留向上は永遠の課題と言えます。しかしその分、最も難しく、己の実力が試されることになります。これらの課題についてはノルマを与えられている訳ではありませんが、自分の提案が通って形になれば、評価されると共に大きなやりがいにつながります。私も機織課の一員として、できるだけ貢献できるよう改善に挑んでいきたいと考えています。

写真:人物2

将来は“第二の矢”を引っ張る立場に

日本フエルトは、いま、大きな変革期にあります。従来は製紙用フェルト専業メーカーというポジションでしたが、現在はワイヤーパートからドライパートまで、製紙マシンのすべてに携わる「総合抄紙用具企業」へ飛躍しようとしています。

ここ数年、製紙業界は間違いなくシュリンク傾向にあるため、危機感は当然あります。しかし、取り組み始めた新しい挑戦が、近い将来きっと花開くはず。自分も現在は製紙用フェルトの製造を支えている立場ですが、いずれは未知の領域にもチャレンジしてみたい。そのために、今後は様々な領域に目を向け、複数領域をカバーできるオールマイティな人材になります。そして将来は、日本フエルトの “第二の矢” とも言えるワイヤーパート製品やまだ見ぬ業界へ向けた新製品の製造をリードする立場となって、会社の発展に寄与していきたいです。

写真:人物3

MESSAGE 学生へのメッセージ

学生の皆さんにとって、工場で働くことはイメージしにくいと思いますが、働いてみると面白い!と思える瞬間が必ずあるはずです。私の場合、自分の提案した改善策が受け入れられ、会社の利益につながった時は達成感がありました。そんな喜びを共に味わいませんか?